近日入荷いたします(10月上旬横浜入港)豆の情報です
中米・コスタリカのコフィア・ディベルサ・ガーデンから珍種入荷
モンテクリスト種 昨年販売しまして好評でしたので再入荷
伯爵や葉巻や薔薇では知られる言葉ですが珈琲品種もあります
これは伝説的な品種で、1930年代にコスタリカで発見されたブルボンとティピカの自然交配によって誕生したもの。コスタリカのコーヒーが世界で一番評価の高かった1940年から1970年代にかけて、もっとも多く栽培されていた品種。当時コスタリカのモンテクリストは世界でも指折りのコーヒーとして知られていましたが収穫量が低いため、1970年代に完全にカツーラ種に植え替えられてしまいました。
高い樹高と幅広い側枝間隔が特徴。
ダージリンのような紅茶のフレーバーと森の中にいるテイストです
ナチュラルで繊細な味わいなので、ブラックや砂糖入りが楽しめるのでは
ビシャサルチ種 こちらは初入荷
まだ手元に着ませんので、味の評価はありませんが
1920年にコスタリカ西部にあるビジャサルチ村で発見された自然突然変異によって誕生した半矮性品種。さび病や斑点病に弱い。根張りは強く、葉のサイズは中間。主幹から伸びる側枝の間隔は狭い。チェリーの完熟時期は通常よりも遅い。生豆のは丸みを帯びた中間サイズ。生産量は中程度。
コスタリカはスペイン語で「富める海岸」との意味ある国
フランス国旗をふたつ繋げたデザインのような国旗
「コフィア・ディベルサ・ガーデン」は
数々の面白い商業ベースとはならない品種を栽培しています
同所の説明と存在価値を御紹介します 一部重複していますがお許しを。
パナマのチリキ県とボカス・デル・トーロ県、隣国コスタリカにまたがるこの地域は、
国内のみならずアメリカ大陸全体の中でも重要な生物多様性の保全地区として、
コスタリカのラ・アミスタ保護群と共にユネスコの世界自然遺産に登録されています。
熱帯雨林はダリエン国立公園と並ぶ中米に唯一残る原生林で、
陸上生態系の維持のために存在する12の熱帯雨林系ライフ・ゾーン(Life Zone)のうちの
7つがこの公園内に存在するとも言われています。
ジャガーやケツァルなど希少性の高い生物もここで見られます。
パナマ国境に近いビオレイという場所にありますコフィア・ディベルサ農園は、
コスタリカ南の最僻地「ブンタナレス」1200-1350mの標高にあります
中央アメリカ最大の自然保護地区「ラ・アミスター国際公園」に隣接し、
世界最大の「熱帯原生雨林」である同公園タラマンカ山脈の頂上に近いため西と東からの気候の影響を受けることも、ユニークな品種を栽培する条件のひとつと言えるでしょう
ガーデンからのメッセージ
コフィア・ディベルサ・ガーデンはコスタリカの最僻地にあります。
この地域は地理的に辺鄙ま場所にあるため、昔からコーヒー生産地とは知られていず、
わずかな人たちだけがコーヒー栽培をしていました。
しかし、ここは微気候、土壌、標高の全てにおいて、コーヒー栽培に適している場所なのです。
標高は1200-1350mです。
コフィア・ディベルサ・ガーデンはパナマ国境に近い、
コスタリカ最南端のプンタレナス州ビオレイという場所にあります。
50万ヘクタールという広大な面積を誇る中央アメリカ最大の自然保護区
ラ・アミスター国際公園の端に位置しています。
隣接する自然保護区はコーヒーを栽培するためには最適な環境を提供してくれます。
コフィア・ディベル・ガーデンはその土地特有の微気候の恩恵を受けています
ラ・アミスター保護区郡のタラマンカ山脈の山頂に近く、
大西洋気候と太平洋気候の両方の影響を受けるため、個性的なコーヒーが育まれています。
ラ・アミスター国際公園は世界最大の熱帯原生雨林です。
この一帯は1982年に生物圏保護区に指定され、翌年に世界遺産に登録されました。
世界中のコーヒー農園では一般的に、
ブルボン、ティピカ、カツーラ、カツアイ、カチモールなどが栽培されています。
私達のコーヒーガーデンでは200種以上におよぶ稀少品種を栽培していて、
世界最大規模を誇るプライベート・コレクションといえるでしょう。
例えば皆さんがフラワーガーデンを訪れると様々な種類の花を見ることが出来ます、
ですから私達はコーヒー農園と言わずコーヒーガーデンと呼んでいます。
何故サコフィア・ディベルサと名付けたか、その名前が私達のガーデンに一番適した表現だと思っているからです、コーヒーの多様性・多品種のコーヒーとの意味だからです。
コーヒーの味に影響を与える要因とは
気候条件:栽培地の標高・降雨量・気温
精製方法:フルウォシュッド、ナチュラル、パルプドナチュラル
遺伝的特徴:これがコーヒーの味について、見過ごされ、かつ軽視されている要因です。
コーヒーの遺伝的変異性はこれまで出会ったことのないような味を生み出すことがあります。
コーヒーの品種
コーヒーノキ属は植物学的特徴から数多くの品種に分けられます。
コフィア・アラビカ、コフィア・カネフォーラ、コフィア・リベリカ、コフィア・ユーゲノイデス、コフィア・ステノフィラ、コフィア・コンジェンシス、コフィア・ラセモサ、コフィア・サルバトリクスなど。
コーヒーノキ属の植物学的特徴差は今から500万年から2500万年前に出来上がったと言われています。
コーヒー・アラビカ
今日、世界で栽培されているコーヒーの70%はアラビカ種です。
コフィア・アラビカは約100万年前にコフィア・ユーゲノイデスとコフィア・カネフォーラとの
自然交配から誕生しました。
アラビカ種の母はユーゲノイデス、父はカネフォーラということは科学者によって確認されています。
アラビカ種はエチオピア南西部の高地からスーダンのボマ高地にかけての地域が起源と言われていて、
いまでも熱帯の原生林では野生のアラビカ種が発見されています。
アラブ人によって商業的に栽培され、13-14世紀ごろイエメンにもたらされました。
イエメンで栽培された品種は、おそらくエチオピアを除けば、
現在世界のコーヒー生産地で栽培されているコーヒーの元になったと思われます。
今日、世界中で栽培されているアラビカ種の素になっているのが、ティピカとブルボンです。
コーヒーの最初の種子はイエメンから持ち出され、諸外国に広がっていきました。
今日、世界中で栽培されているアラビカ種の遺伝子構成にほとんど違いがないのは、
同じ遺伝子給源であるからです。
味の違いは、そのコーヒーが栽培されている地域の微気候と地理的条件の違いによって生み出されるものであって、コーヒーの木の遺伝子構成によるものではありません。
遺伝子的統一性はアラビカ種の自然受粉によってもたらされるものなのです。
通常のコーヒーとは異なった遺伝子的構成をコーヒーがどのような味か、
という研究はまだ未踏の段階ですが、品種によって様々な味があるということは明らかです。
コーヒーにはたくさんの品種が存在しますが、一般的にはあまり知られていません。
それは、非常に収穫量が低いとか、もしくは病害虫に弱いという理由から
生産者にとってあまり魅力的な品種ではないからです。
私達「コフィア・ディベルサ」では、様々な種類の稀少な固有種、突然変異種、自然交配種のコーヒーの味の違いを体験してもらいたいと考えて取り組んでいます。
ユーゲノイデス、ムルタ、プープルアセンス、エレクタ、モンテクリスト、ムクロナタなどのような稀少品種は私のガーデン以外どのプランテーションでも栽培されていないと思います。
プロセシング(収穫後に行う過程・外皮の除去、水洗い、脱穀、乾燥、保管など)を出来るだけ丁寧にかつ、いかなるダメージを避けるためハンド・バルバーを使用
ビニールシートの屋根付きドライベッドで天日乾燥しています。
できるだけ自然のフレーバーを引き出すためにミューシュレージ(ぬめり)は取り除きません。
ドライパーチメントはパインウッドで組み立てられたログハウスで保管、丸太は湿気を吸ってくれるので、パーチメントの品質劣化を防いでくれます。
スクリーンサイズによる選別はしていません、出来上がったコーヒー本来の自然の味を楽しんでいただきたいため欠点豆はすべてハンドピックしています。
鮮度を出来るだけ長く持たせるために10キロ真空パックにして麻袋に詰めています。
ディベルサ・ガーデンは世界自然遺産「ラ・アミスター国立公園」のそばに作られています。
同公園は中南米最大規模の原生林の森で、
マヤ・アステカ時代から神の鳥として崇められたケツァールや空飛ぶ宝石と呼ばれる「モルファ蝶」、
世界一小さな鳥・ハチドリなど多くの貴重な動植物の宝庫となっています。
ケツァールは手塚治作「火の鳥」のモデルといわれ、アステカ時代の農耕神ケツァルコトルの化身とされ、その羽毛は王様と最高神官にもに許されるものだったそうです。
ゴンザレスとリカルドのフェルナンデス兄弟によって数年前に開設された新しいガーデンですが、
世界でも非常に特異でユニークな手法をとっています。
ゴンザレスは腕利きのコーヒーハンター(世界中のコーヒー産地を渡り歩き、良いコーヒーを探し出してくる買い付け請負人)でもあり、超レアな品種だけを栽培しています。
「生産性が高く、商業流通に向いている」という品種を扱う・・が大きな流れの中では、それ以外の多くの品種が排除される歴史となりました。
その中にとても香味に優れたものや独特のキャラクターを持ったとてもユニークなものがたくさんあったのです。
ディベルサとはラテン語で「多様性」という意味。
農園ではなく、ガーデン なのです。
各品種が面白い看板とともに明確に区画分けされています、境界には様々な木々やフルーツが植えられています。
コスタリカは1940-70年頃には世界でもっとも品質が高いコーヒーを生産する国として知られていました。
ワインの世界のような生産・収穫・処理・保管すべてを自ら行う小さな農園(マイクロミル)の挑戦といえるでしょう。
コスタリカのスペシャルティコーヒーの世界では、SCAA(スペシャルティコーヒーアソシエーションオブアメリカ)の基準でカッピングを行い、
85点以上の品質のものを「ブティックコーヒー」、90点以上のコーヒーを「シャンパンコーヒー」と表現しています。
(この格付けで言えば、ディベルサガーデンのコーヒーも同基準を満たしていると思われます)
これはコスタリカのスペシャルティコーヒーを生産する一部の生産者の中で通用する言葉で、世界共通ではありません
コスタリカではこの10年ほどの間に自らチェリーを栽培し、同時に精製も手掛ける小規模な自己完結型の生産方式(マイクロミルと呼ばれます)が目覚ましい発展を遂げています。
いわばワインの世界のシャトーのような形体とも言えるのですが、この生産方式に呼応するように出来上がったコーヒーにも特別な呼び方を始めたというのが真相のようです。
最上級のものに「シャンパンコーヒー」と名付けるあたり、ワイン業界をお手本にしていることは容易に想像がつきますが、
ブティックというのもワイン用語であり、ブティックワインというのは有名なシャトーではないけれど自らが栽培したぶどうで素晴らしいワインの醸造を行うワイナリーのことを言うのだそうです。
ちなみにコスタリカの上質なコーヒーの代名詞的に使われる言葉として「ハニーコーヒー」という表現がありますが、
これは精製方法に由来するもので、コーヒーチェリーの果肉を除去しパーチメント(生豆の入った固い殻)を取り出す際に果肉をある程度残し、
ヌメリの付いた状態で乾燥を行う「パルプド・ナチュラル」というちょっと変わった精製方法のコーヒーに使われます。
この精製方法ではコーヒーが独特の甘い仕上りになるとされ、また果肉の残し方や乾燥させ方でも風味に大きな変化があることから、近年コスタリカのマイクロミルでは積極的に導入されている精製方法です。
(元々パルプドナチュラルは収穫時期に雨が少なく、水資源に恵まれずチェリーの水洗精製ができないブラジルの生産地で水洗精製に替わるものとして開発された精製方法ですが、
独特の風味を作り出すことから、中米など水資源の豊富な地域でも大きく注目されだしています)
最近中米ではパルプドナチュラル精製の珈琲豆が注目されています
世界ではウオッシュド(水洗式)とナチュラル(自然乾燥式)がメインの精製ですが
果肉のぬめりを残したまま乾燥させるので、甘味や香りが強くなるようです
そのため珈琲業界ではハニーと呼ばれています
詳しく書きますと
摘み取った豆を水路に流し、過熟豆(ボイア)、完熟豆、未熟豆を選別機で分別します。
完熟豆は、外皮をパルパー(皮はぎ機)で外皮を取り除き甘味を持った果肉(ガム質)をつけたまま天日乾燥させます。
雨の多い地域はビニールハウスを利用します。
最近始まった製法だがナチュラルより甘味・ボディ・なめらかさにおいてすぐれており、また、屋外での乾燥の期間が短いので、ダメージを受けにくいです。
ブラジルの生産量の90%がナチュラルですが、同国のカップオブエクセレンスでは入賞するほとんどがパルプドナチュラルで、ナチュラル、ウォッシュともにほとんど入賞しません。